中野 靖也さん ラシンバン製作所
  『冒険』とはあなたがまだ答えを知らない『謎解き』だ

吹田起業家図鑑

ラシンバン製作所で「謎解き」を事業にされている中野靖也さんにお話をお伺いしてきました。



ラシンバン製作所代表 中野靖也
趣味:スキー、サッカー、USJ、謎解き
血液型:繊細なO型
家族:野球少年2人と妻と吹田在住
最近凝っていること:ジョギング


ー まずは中野さんについて簡単な自己紹介をお伺いさせてください。

中野靖也と申します。
ラシンバン製作所の代表として『冒険物語の主人公になりたい!』を実現するべく「謎解き(ひらめきによって解く謎問題)」を活用した「謎解き冒険」や「謎解き宝探し」の体験プログラムを製作しています。

過去の一例を挙げますと、公益団体イベント、美容クリニック店舗のチームビルディング、テーマパークの団体ゲスト向けツール、ホテル宿泊者対象特別プログラム、等に向けた謎解き体験プログラムを製作してきました。
エンターテイメント業界で培ったリアル志向の「謎解き」で、自分自身が主人公になれる楽しさを提供しています。

ー なぜ吹田で事業を始められたのでしょうか?きっかけは?

より良い子育て環境を求めて吹田に移住して10年になりました。
その流れで事業も吹田で開始した形となります。

中野さんはラシンバン製作所を立ち上げられる前はどんな経験をされてきたのでしょうか?

機械系大学を卒業したものの、周囲から『発想が普通じゃない!?』とおだて(?)られ、機械とは関係のないアイデア商品メーカーの販促部門に配属となり、チラシや商品パッケージの製作に携わりました。

その後大阪に某テーマパークができると知るや否やその業界に飛び込みました。
そこで「エンターテイメントが人を惹き付ける魅力」に取り込まれました。
本物のエンターテイメントと最高のゲストサービスで培われた、人々を楽しませるための知識や技術、経験により、洗練された発想力が今謎解き製作の礎として活かされています。

前岡さんの「事業をはじめたきっかけ」を教えてください

ある時『自分のできること、自分のやりたいことが、人々に求められている』ということに気付いたからですかね。

子どもの頃、プレゼント等を隠し、隠し場所のヒントを記したメモを渡して探してもらう「宝さがしごっこ」で遊んでいました。
子どもの頃から他の人を楽しませることに興味があったようです。
大人になってテーマパーク業界で働くことに魅力を感じたのも、今思えば人を楽しませたいという気持ちがあったのかもしれません。

そんなある日、神戸のある商業施設で「宝探しゲーム」に出会いました。
私が求めていたのはこれだ!と衝撃を受け、会社の懇親会や組合活動などで「宝探しゲーム」を自ら企画するようになります。

いつしかその「宝探しゲーム」が「謎解き」と呼ばれるようになり、様々な「謎解き」制作団体が登場し、メディアにも取り上げられ、「謎解き」がひとつのエンターテイメントとして広く認知されると、個人的に製作依頼が舞い込み始めました。

この衝撃体験をもっと広げたい!と、ラシンバン製作所として「謎解きプログラム」にフォーカスした提供事業を開始するに至りました。

中野さん目指していること将来成し遂げたいことがあれば教えてください

宝箱をあらゆる場所に隠したいです笑。

例えば吹田には数百もの小さな公園があるのはご存じですか?
小さな公園は敷地面積の問題もあり、限定的な遊びしかできず利用者も限られているように感じています。

その小さな公園を活用するプログラムとして全ての公園に宝箱を展開できたら、公園が今以上に魅力的な遊び場になるんじゃないかなぁなんて笑。

ー 最後に読者の皆さんへのメッセージをお願いします。

自分のやりたいことに価値を感じてもらうことはとても楽しいです!

ただ、事業主が家族や友人など身近に居ない人にとって「起業」は別世界という感じです。
学校で教えてくれても良いぐらいですよね。

学校ではないですが、例えば商工会議所が主催されている創業塾というのがあります。
私も創業塾に参加させて頂いて、同じような志を持った方々と話ができる、聞けるなどの環境は非常に貴重でした!
交流する機会を持てば、実際背中を押してもらえますし、新たな景色が見えてきますよ!
(そんな気分になれます笑)

ー 取材後記

実は中野さんと筆者は、上記に紹介もあった「創業塾」の同期生なのです。

創業塾の時から「宝探し!」「謎解き!」とおっしゃられていた印象を私も持っており「謎解きで事業を起こすっていうのはとても面白そうな人だなぁ」と思っており、この企画にも必ずお声かけさせていただきたい!と思っておりました。

中野さんは「謎解き」がメインの事業ドメインになりますが、個人的に「謎解き」はいろんなことに掛け合わせることができると思っています。

例えば「宝箱をあらゆる場所に隠したいです笑。」とまるで冗談かのようにおっしゃられていましたが「公園→地域活性→まちおこし」という風に連想すると「謎解き × まちおこし」にもつながりますし。
例えば「料理教室」でも、単純に料理を教えるだけでなく、生徒の自発性を促すのに謎解きのエッセンスが使えそうです。「〇〇教室 × 謎解き」みたいな。

中野さんの「謎解き」事業は、普通に考えるとつながらなさそうな事業と事業をつなげてくれる、足し合わせるどころか掛け合わせてくれる事業だと思っています。

ぜひ「何か新しいことをしたい」「今の事業の行き詰まりを解決したい」といった方がいらっしゃいましたら、一度中野さんに声をかけてみてください!
(吹田まっぷにご連絡いただけましたらお繋させていただきます!)


取材を受けてくださった方
中野靖也
(ラシンバン製作所)
ホームページ:
https://rasinbanworks.com
Twitter:
https://twitter.com/rasinbanworks


写真・文:Daiki Maeoka

※本記事は2023年3月18日時点の内容を掲載しております

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